【基礎知識】「冬タイヤ」から「夏タイヤ」への「交換時期」はいつ!? 適切な「目安」を知っておこう!

3月に入り、九州地区は雪のシーズンも終わりとなり、春が待ち遠しい時期となりました。冬のカーライフをたのしめましたか?
こんにちは!ふじめろです。
そろそろ『冬タイヤ=スタッドレスタイヤ』を装着されている車は、『夏タイヤ』への交換時期となります。
この記事では、『冬タイヤ』から『夏タイヤ』へ交換する時期の目安、履き替えないとどうなる?、履き替え後のタイヤの保管などをご紹介します。
タイヤも値上がりしていますので、適切なタイミングで交換し、タイヤを大切に長持ちさせていきましょう。

『夏タイヤ』への交換時期の目安
『冬タイヤ』から『夏タイヤ』への交換時期は、『平均気温が7℃を超えるタイミング』を推奨しています。
久留米地区では、3月中旬から4月上旬が、交換におすすめのタイミングといえます。
これは、冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)の性能が十分に発揮できるのは、気温が7℃以下の時といわれているからです。
冬用タイヤは、凍結した路面や雪が積もった道路でも高いグリップ力を発揮するために、低温でも硬化しにくいゴム(やわらかいゴム)を使用して作られています。ですので、気温が上昇するとその特性が発揮されにくくなるのです。
したがって、平均気温が7℃を超えるタイミングで、夏タイヤへの交換を考えるのが良いとされています。
平均気温が7℃を超えるっていつ頃?
平均気温は、気象庁などのホームページで地域ごとに確認できます。
たとえば、久留米の過去の気象データをみると、2月中旬頃から7℃を超えてきています。山間部や高台など、場所により温度が低くなる場合もあるため、3月中旬から4月上旬が、交換におすすめのタイミングといえます。
ずっと冬タイヤを履いていたらダメ?
危険ですし、もったいないです。
冬用タイヤで夏に走行すると、バーストする危険があります。これは、新品の冬用タイヤだとしても同様にです。
前述のとおり、冬用タイヤは夏用タイヤよりも ”硬化しにくい、やわらかいゴム” でできています。
ですの、夏の熱い路面を走行すると、スタッドレスタイヤのゴムは、さらにやわらかくなります。これにより、摩耗が早く進み、寿命が短くなるうえ、大きな負荷がかかり、バーストにつながるおそれもあります。
冬用タイヤは、転がり抵抗が大きいので、タイヤの銘柄によっては、10%以上燃費が悪化することもあります。
また、冬用タイヤは、雪道や凍結路面を想定して作られていますので、乾燥した舗装路や雨天時のウェット路面での制動距離(車が停止するまでの距離)が長くなる傾向があります。梅雨の時期やぬれた路面で、思った以上に止まれないことも!
安全運転や経済性を考慮すると、タイヤの交換時期を守ることが重要です。
冬タイヤの保管場所について
タイヤは冷暗所でカバーをかけて保管しましょう。長持ちにつながります。
適切な保管されたタイヤは、3年間は性能をキープできるということがタイヤメーカーの実験結果でわかっています。
タイヤは、高温や直射日光(紫外線)、油はタイヤのゴムを劣化させる原因となりますし、ストーブなどの熱源の近くもよくありません。また、タイヤを雨ざらしにしておくのもタイヤコードがさびる原因となります。
ですので、タイヤラックなどにタイヤを置き、冷暗所にカバーをかけて保管しましょう。またタイヤを保管してくれるサービスなどもありますので、気になる方は、近隣で調べてみてください。
●タイヤラック
頑丈な鉄製のフレームで、横揺れに強く、安定しているのでおすすめです!
YouTen(ユーテン)タイヤラック タイヤラック

まとめ
冬タイヤは、『平均気温が7℃を超えるタイミング』で 夏タイヤへ交換しましょう!
ですが、山間部などの寒冷地では、平地と異なり4月になっても朝晩の気温が低く、路面が凍結する可能性があるため、地域の特性を考慮して判断してくださいね。
交換時には、タイヤの状態もしっかり確認してください。
【スタッドレスタイヤの寿命】
スタッドレスタイヤの寿命は、一般的に使用開始から3年~5年程度です。
タイヤは、使い方や保管状態などにより徐々に劣化していきます。3シーズン使用したら、次の年も使えるかどうか保管前に確認してみてください。
【冬タイヤ交換時期の目安】
スタッドレスタイヤは、溝の深さが50%以下になったらタイヤ交換が必要です。新品状態から50%摩耗すると、「プラットフォーム」といわれる交換時期を知らせる”ギザギザの目印”が出てきます。これが見えたら、タイヤ交換の目安になります。
タイヤも値上がりが続いています。長く安全にタイヤを使えるように、交換時期や仕様目安をまもって計画的にメンテンナスしていきましょう!
ご相談はお気軽にスタッフまでお問い合わせください。
