「スタッドレスvsチェーン」どっちを持つべき?プロが教える雪道対策の基礎知識

こんにちは! 広報担当 ふじめろです!
年末年始はどのようにお過ごしでしたか?
帰省やドライブ、雪遊びなどで、いつもと違う道を通る方もいらっしゃったのではないでしょうか?
冬の移動で一番怖いのは、やはり「雪道でのスリップ」。
「スタッドレスを履いていればチェーンはいらないよね?」「九州だからノーマルで必要で冬を乗り切れるよね?」といったご質問をいただきます。
今日は、プロの視点から「スタッドレスタイヤとチェーンの決定的な違い」について、わかりやすく解説します!
スタッドレスタイヤとチェーン、何が違うの?
そもそも、この2つは「目的」が少し違います。
スタッドレスタイヤ: 「冬の間ずっと履きっぱなし」を想定した、冬の標準装備。
タイヤチェーン : 「スタッドレスでも登れないような坂道や、緊急時」のためのブースター。
「スタッドレスは高いから、チェーンだけでいいや」とか、
「雪が降らない地域だから、ノーマルでいけるよね」という方もたまにいらっしゃいますが、安易に考えるのは危険です。

JAFのテスト結果から見る「止まる性能」の違い
JAF(日本自動車連盟)が行った、氷盤路(アイスバーン)での制動距離テストの結果を引用してみましょう。
下記の①~⑥種のタイヤを装着した車について、時速40kmから急ブレーキをかけた場合、どれくらいで止まれるかというデータです。

https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/snow/normal
実験結果からまとめると・・・実は氷の上ではスタッドレスタイヤの方が短い距離で止まれることがわかります
「チェーンの方がガッチリ食い込んで止まりそう」と思われがちですが、意外ですよね?
| タイヤの種類 | 氷盤路での制動距離(目安) | 特徴 |
| スタッドレスタイヤ | 約78.5m | 氷の上でも しなやかに密着して止まる。 |
| チェーン(金属) | 約105.4m | 氷の上では滑りやすく、 スタッドレスより止まれない。 |
| ノーマルタイヤ | 約173.0m | ほぼ制御不能。 絶対にダメ! |
チェーンは雪をザクザクと掻く力には優れていますが、カチカチに凍った道(アイスバーン)では、金属が氷の上を滑ってしまい、スタッドレスほどの密着力が発揮できません。
メリット・デメリットを徹底比較!
それぞれの特徴を、家族で使う車という視点で比較してみましょう。

【スタッドレスタイヤ】家族の安心を買うならこれ
メリット:
・一度履き替えれば、シーズン中ずっとそのまま走れる(手間いらず!)。
・乾いたアスファルト、雪道、氷の道、どこでもバランス良く走れる。
・走行中の音や振動が少なく、お子様が寝ていても静か。
デメリット:
・4本揃えると初期費用が高い。
・オフシーズンの保管場所が必要。
【タイヤチェーン】「もしも」の時の強い味方
メリット:
・数千円〜2万円程度で購入でき、安価。
・「大雪」や「急な坂道」では、スタッドレス以上の推進力を発揮する。
デメリット:
・とにかく装着が大変! 吹雪の中で冷たい手で作業するのは至難の業です。
・雪がない道を走るとガタガタと振動がすごく、時速30〜40km以下でしか走れない。
・「チェーン規制」の内容によっては、チェーンがないと通行できない道路がある。
あなたの住んでいる地域はどっち派?
「結局、うちはどっちを買えばいいの?」

という疑問にお答えします。
A:毎年雪が降る地域・スキーに行く家族
迷わず「スタッドレスタイヤ」を選んでください。 さらに、万が一の立ち往生に備えて「チェーンもトランクに入れておく」のが正解です。 最近は「大雪特別警報」が出ると、スタッドレス車でもチェーン装着が義務付けられる区間(チェーン規制)があります。
B:年に1〜2回、うっすら雪が積もる程度の地域
基本は「スタッドレスタイヤ」をおすすめします。 「たまにしか降らないからチェーンでいい」と思いがちですが、不慣れな雪道で一番怖いのは「路面の凍結」です。朝晩の冷え込みで道が凍っている場合、チェーンを巻く判断が遅れたノーマルタイヤは凶器に変わります。
C:雪は全く降らないけれど、万が一が心配な地域
この場合は、「布製タイヤカバー」や「非金属チェーン」を持っておくだけでも安心です。 ただし、雪が降ったら「車に乗らない」という選択肢が一番安全であることも忘れないでくださいね。
まとめ:プロが教える「賢い使い分け」
最後に、今回のポイントをまとめますと、基本はスタッドレスタイヤ!です!
氷の上ではチェーンよりもスタッドレスの方が止まれます。
チェーンは「最強のサブアイテム」と思ってください。
高速道路や山間部では、「チェーン規制」が出ることもありますし、この場合、 どんなに良いスタッドレスを履いていても、規制区間ではチェーンがないと通れません。 スタックしそうな大雪や、急な坂道で真価を発揮しますので、車に1つ乗せておくと安心です。
ファミリーカーにおいて一番大切なのは、安心・安全、そして車内の家族の笑顔です。
「スタッドレスは高いな…」と感じるかもしれませんが、万が一の事故の修理代や家族の安全を考えれば、決して高い買い物ではありません。
「自分の車に合うサイズがわからない!」「おすすめのメーカーは?」といったご相談があれば、いつでも当工場へご連絡くださいね。
冬もお出かけして、安全でたのしいカーライフを送ってください!
